【ドイツ語の主語】ich, du, Sie,…読み方は?【発音付き】
ドイツ語の主語を紹介します。
日本語とも、英語とも少し概念が違います。
まずは主語の一覧をみてみましょう。
主語一覧
(意味) |
(主語) |
(読み方) |
(人称) |
(英語との比較) |
私 |
ich |
イッヒ |
1人称 |
I |
あなた |
du |
ドゥー |
2人称 |
you |
彼 |
er |
エアー |
3人称 |
he |
彼女 |
sie |
ズィー |
3人称 |
she |
それ |
es |
エス |
3人称 |
it |
私たち |
wir |
ヴィーア |
1人称複数 |
we |
あなたたち |
ihr |
イーア |
2人称複数 |
you |
彼ら 彼女ら それら |
sie |
ズィー |
3人称複数 |
they |
あなた(敬称) |
Sie |
ズィー |
2人称の敬称 |
you |
あなた方(敬称) |
Sie |
ズィー |
2人称敬称の複数形 |
you |
ドイツ語 主語のポイント
- 「あなた(敬称)・あなた方」以外の主語は全て、文頭では大文字書き。文中では小文字で書きます
(文の途中では「Ich」ではなく「ich」になるということ)
- 「sie/彼女」と「sie/彼ら」も文頭では大文字書き。文中では小文字で書きます
(「あなた(敬称)・あなた方」の Sie と異なるところ)
- 「あなた(敬称)・あなた方」の Sie は,常に S を大文字書きにします。
「du/あなた」と「Sie/あなた(敬称)・あなた方」の使い分け
ドイツ語には「あなた」を表す主語が2つあります。使う相手との関係性によって使い分けます。
Sieを使うとき
- 親しくはない相手
- 初対面の相手
- 初対面ではないが、よく知らない人
基本は上記の相手に対して使うが、尊敬を表す意味で年上に使うこともあります。
duを使うとき
- 家族
- 友人
- 親しい人
- 子どもに対して
社会人同士の間の場合は、どちらか一方だけが「Sie」を使うということは基本はありません。
どちらかが主語に「du」を使えば、もう一方も呼び方は「Du」を使います。
つまりduとSieは、必ず相手と合わせて使うことになります。
例外として、学校の先生・教授と生徒は、
先生→生徒は、du
生徒→先生は、Sie
を使い、相手と合わせません。
duは名前と使う。Sieは苗字と使う。
「du/あなた」と「Sie/あなた(敬称)」の使い分けの感覚を例文で掴みましょう。
Lernst du Deutsch, Hiroshi?
(ひろし、あなたはドイツ語を勉強してるの?)
Lernen Sie Deutsch, Herr Sato?
(佐藤さん、あなたはドイツ語を勉強していますか?)
例文のように、
「du/あなた」は「名前呼び」の相手に使う感覚です。
「Sie/あなた(敬称)」は「苗字呼び」の相手に使う感覚で、丁寧な表現で使います。
「du」は「君・あんた・あなた」
「du」は、教科書などでは「君」と載っています。つまり「君」は、「Sie/あなた」よりもフランクな言い方ということです。
しかし日本語で普段、「君」は使わないと思います。
その為、このサイトでは、
「du」は「あなた」
「Sie」は「あなた(敬称)」と表記しています。
「du/あなた」は家族や友達、親しい人に使います。
「sie/Sie」の区別の仕方
「彼女」「彼ら・彼女ら・それら」「あなた(敬称)」「あなた方」はすべて「sie/Sie」です。
区別の仕方は、大文字か小文字か、動詞の語尾変化で判断します。
「sie/Sie」の区別一覧
彼女 |
|
彼ら 彼女ら それら |
|
あなた あなた方 |
|