ドイツのクリスマスの挨拶と過ごし方まとめ。習慣、食事、アドベントは何をするの?
ドイツではクリスマスをどのように過ごすのでしょうか?
地域によって過ごし方は多少異なるので、今回は当サイト監修者Romanの出身地である、南ドイツのクリスマスについて聞きました!
クリスマスの挨拶
Frohe Weihnachten!
(よいクリスマスを!)
12月中旬頃~12月26日のクリスマス時期まで、別れの挨拶として使います。
特にクリスマスまでは恐らく会わないと思われるときは、事前に伝えることが多いです。
「クリスマス+お正月」の挨拶
- Frohe Weihnachten und einen guten Rutsch!(よいクリスマスを!そして、良いお年を)
- Frohe Weihnachten und einen guten Rutsch ins neue Jahr !(よいクリスマスを!そして、良いお年をお迎えください)
クリスマスとお正月の両方の祝う行事に会わないことが分かっている場合は、クリスマスとお正月の挨拶をセットで事前に伝えることが多いです。
アドベント Advent
アドベントとは、簡単に言えばクリスマスまでの準備期間、そしてカウントダウンです。
クリスマス(12月24日)までの1か月間を、アドベント時期としています。
24日までの毎週日曜日を、「Adventstage(アドベンツターグ)」といい、第一アドベント、第二アドベント…と数えます。
上記のカレンダーの場合は、1日がerster Advent(第一アドベント)、8日がzweiter Advent(第二アドベント)15日が dritter Advent(第三アドベント)、22日がvierter Advent(第四アドベント)となる。
アドベントクランツ Adventskranz
ろうそくを4本立てて、松の木や、もみの木の枝などで装飾して作られるのがアドベントクランツです。
クリスマスまでの毎週日曜日、つまりAdventstage(アドベンツターグ)に、このろうそくに1本ずつ火をともしクリスマスまでカウントダウンをします。
日本ではあまり知られていませんが、ドイツではとてもポピュラーです。
伝統的なアドベントクランツだと、赤いろうそくが4本使われますが、最近はおしゃれに白いろうそくなど様々なろうそくが使われます。
ツリーは大きいので家に飾らなくても、アドベントクランツは用意する。というドイツ人も多くいます。
アドベントカレンダー Adventskalender
日にちが書いてある日をめくって、12月1日からクリスマスイブまで毎日カウントダウンをします。
カレンダーの中には多くの場合、お菓子が入っています。
最近では、日本でも手軽に買えるようになりましたね。
クリスマスの時期になると、毎年つい買ってしまいます。
シュトレン Stollen
アドベントに少しずつ切り分けて食べ、クリスマスを迎えるのが伝統的な食べ方です。
シュトレンは常温で1か月以上もつので、このような食べ方ができます。
中にはドライフルーツなどが入っていて、ずっしり重く、美味しい菓子パンのようなものです。
伝統的な食べ方をする人もいるし、クリスマスの間で食べる人もいるし、食べ方は様々です。
クリスマスで太ることはもう基本は決まっていることなので、食べ過ぎることももちろんあります(笑)
カロリーもすごいですが、美味しいので「この時期だけ!」と毎年楽しみにしています。
クリスマス、何をする?
家族で集まり、一緒に食事をしたり散歩をしたり、ゆっくり過ごします。
離れて暮らす家族もクリスマスには帰省し家族と過ごす、ドイツ人にとって、1年の中で一番重要なイベントです。
24日は、家族で教会へ行く人も多くいます。
日本のお正月のように、クリスマスは家族・親戚で集まる特別な日です。
欠かせないのが、プレゼント交換
クリスマスの最大のイベントが、プレゼント交換です。
多くの場合、24日にプレゼント交換をします。
お互いにプレゼントを用意し、集まる家族全員にそれぞれプレゼントを渡します。
家族全員分を用意するのは毎年少し大変です。でも、家族一人一人へのプレゼントを考える時間も大切な時間です。
リビングに置かれたプレゼントの量も、毎回すごいことになります。
プレゼント開封
プレゼントを全員が交換し終えたら、いよいよプレゼントを開封します。
一人一人が、何をもらったのかをある意味その場の全員に「報告」しながら、もらった相手に感謝を告げながら開封します。
プレゼントを全員が開け終えるまで、正直、すごく時間がかかります。
でも、自分のことを考えてこのプレゼントを用意してくれたんだなぁと分かるので、嬉しくなる時間でもあります。
クリスマスツリー
クリスマスが近づくと、本物のモミの木がお店に並びます。
この木に飾りつけし、木の下に、キリスト生誕をモチーフにした置物を置くのが南ドイツの伝統です。
最近では、環境のために人工のクリスマスツリーを買う人が増えています。
ただし、本物のクリスマスツリーに比べて環境の負担を減らすには、人工クリスマスツリーを20年間は使わないといけないと言われています。
クリスマス、何を食べる?
ドイツでは12月24日はポテトサラダとソーセージなどの質素な食事、
12月25日・26日はガチョウやウサギなどを食べます。
星形のシナモンクッキーなども、クリスマスが近くなるとよくお店に並びます。
日本のように、ケーキを食べる習慣はないですね。
クリスマスの休日
25,26日はクリスマスの祝日です。
スーパーなども24日は午前中で閉店する店が多く、25・26日は休みになります。
そのため、22・23日はクリスマス食材の買い溜めに訪れる人でスーパーも混雑します。
年末ではありませんが、12月6日は「Nikolaustag(ニコラスの日)」という小さいクリスマスのようなお祝いをする日もあります
クリスマスツリーをしまう
クリスマスが終わる26日にしまう人もいますが、1月7日頃まで飾っておく人も多くいます。
日本のようなお正月はないので、ツリーの出番が日本に比べて長いですね
以上、ドイツのクリスマスの過ごし方を紹介しました。