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ドイツの年越し!年末年始の挨拶と過ごし方まとめ。習慣、食事、カウントダウンは何をするの?

ドイツの年越し・お正月文化

ドイツでの年末年始・年越しは、何をするのでしょうか?

今年はコロナウィルスの影響でイベントやパーティーなどは中止になっていますが、例年ではどのように年末年始を過ごすのかまとめました。

地域によって過ごし方は多少異なるので、今回は当サイト監修者Roman先生に、南ドイツ一般家庭の年末年始についてお話しを聞きます!

目次

年末の挨拶

  • Guten Rutsch!(よいお年を!)
  • Einen guten Rutsch ins neue Jahr!(よいお年をお迎えください!)

直訳は「新年に良いスライドを!」=「良いお年を!」

年始の挨拶

  • Frohes neues Jahr!
  • Gutes neues Jahr!
  • Glückliches neues Jahr!

(明けましてあめでとう!)

どれを使っても大丈夫です。使い分けは特にありません。

  • Frohes neues!
  • Gutes neues!

(あけおめ!)

「明けましておめでとう」を省略して言う、話し言葉です

ドイツの年末年始の休日

祝日は1月1日のみ

31日も休みになる会社や、休む人も多くいます。

1月2日から通常通りの仕事が始まります。

年末年始、何をする?

花火

ドイツ各地の大きな都市では年越しイベントが行われ、日本の花火大会のような花火が打ちがります。

また、スーパーやホームセンターにも打ち上げ花火が多く並び、カウントダウンと同時に花火をする人が多くいます。

(ドイツでは年末・年越し以外に、個人で大きな音の鳴るような花火をすることが法律で禁止されています。)

日本のように色々な色や種類ある手持ち花火はあまりなく、基本は大きな音のする打ち上げ花火です。

そのため近年では、騒音や使用後のごみによる環境問題、動物への配慮から、「花火を禁止にしよう」という動きもあり、実際に花火の販売を中止にしたお店や、花火使用を禁止した地区も出てきています。

Roman

カウントダウンが近づくと、近所中でよく大きな音を立てて、花火が上がっていました。
カウントダウンで花火をするので、ドイツで育った私にとっては花火といえば夏ではなく、冬のイメージです。

ドイツ年越し文化

スーパーのチラシにも、たくさんの花火。

ドイツの年越し

このような花火が、年末になるとお店に並びます。

ドイツの年越し文化

コロナウィルスの影響

2020年以降はコロナ影響で花火の販売が禁止されています。

去年に残った花火はプライベートで使うことを禁止しない地域もあれば、花火を完全に禁止する地域もあります。

「Dinner for One」

「Dinner for One」とは、元々はイギリスの劇場作家によって書かれたコメディ劇です。

ドイツの番組ですがイギリス人俳優が主演を務め、ドイツ語がほとんど使われず、英語で話が進みます。

1973年から定期的に大晦日で放送されるようになり、1988年には「最も多く再放送された番組」としてギネス世界記録に載ったほか、最近はスイスやオーストリアでも放送されるようになっていますが、イギリスではあまり知られていません。

内容は、90歳の誕生日を迎える主人公が4人の友人を招待するも、この4人はすでに逝去。この4人になりきって執事がお酒に付き合うというものです。

Roman

大晦日には必ず毎年放送されるので習慣化しています。
実家の両親も大好きで、毎年欠かさず見ていますね。
大晦日の夜には「そろそろDinner for Oneやるかな?」という感じです。
最近ではドイツ語に吹き替えたものも登場し、さらに地方の方言に吹き替えたバージョンもあります。
Youtubeで「Dinner for One」と検索すると出てきます。

大晦日・年越し

大晦日は、友人・知人・家族と集まってパーティをします。

各地の大きな都市では年越しイベントが行われ、特に、ベルリンの年越しイベントはテレビで生中継もされます。

家でのパーティでは、ボードゲームをしたり、伝統的な「Bleigießen」という新年占いゲームをやることもあります。

「Bleigießen」とは

元々は、鉛を熱で溶かした後、冷やし固めて、その固まった形から新年を占うゲームです。

しかし、2018年から環境保護のため、鉛が入った「Bleigießen」製品の販売が禁止されて、代わりにワックスで作られた製品が販売されるようになりました。

ドイツの年越し文化

↑鉛で作られたBleigießen

ドイツの年越し

↑ワックスで作られたWachsgießen

ドイツの年越し文化

Roman

日本では大晦日やお正月は家族と集まることが多いと思いますが、ドイツの場合は友人と過ごす人が多いです。
特に若い人は、友人たちと年越しパーティや花火イベントに出かける人が多くいます。
ドイツでの家族が集まるイベントはクリスマスです。

元日

特に「これをやる」ということはなく、元旦は祝日としてゆっくり過ごします。

Roman

次の日から仕事・学校ということもあり、大晦日パーティの二日酔いや寝不足を解消するために元日はゆっくりする、というのが若いころの定番でした

年末年始、何を食べる?

大晦日

みんなで取り分けて食べるパーティ料理が振舞われます。

例えば、色々な種類のサラダ、サンドイッチ、フォンデュなどです。

ドイツ大晦日料理
ドイツ大晦日料理
Roman

日本の年越しそばのように「大晦日はこれを食べる」というものは、特にありません。

Neujahrsbrezel

ドイツ大晦日料理

大晦日に必ず食べるというわけではありませんが「Neujahrsbrezel(新年のプレッツェル)」というパンで、年末年始になるとパン屋さんで販売されます。

パンの上に添えてある飾りは、幸運を象徴する職業の「煙突掃除員」です。

ドイツには、新年の幸運を特に象徴するキャラクターがあり、先ほどの「煙突掃除員」、豚、四葉のクローバー、てんとう虫などがあります。

Roman

ちなみに、大晦日でも奥にツリーが飾ってあるのは、ドイツの場合、ツリーを1月7日ころまで出しておく習慣があるからです。(もっと早くしまう人もいます)

カウントダウン

カウントダウンをしたら、シャンパンを開けます。

そして新年に乾杯します。

Roman

乾杯の時には基本、ドイツ語で「Prost!」や「Zum Wohl!」を言いますが、
この年越しの乾杯では「明けましておめでとう!」と言いながら乾杯すると自然です。

乾杯のマナー

乾杯は人数が多くても基本的に一人一人とします。

この時、相手と目を合わせるのがマナーです。

グラスは多くの場合、日本のようにカチンッと合わせず、顔の前あたりに上げます。

元日

これを食べる、という決まったものは特にありません。

Roman

ドイツの1月1日は「少しだけ特別な休日」という感じなので、日本のおせち料理のように何か決まったものを食べることはありません。

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