【ドイツ語「助動詞」】「sollen」の意味は?使い方と人称変化【文法解説】
ドイツ語にも英語のように、助動詞があります。
テキストなどでは「話法の助動詞」と呼ばれるものです。
今回はその中でも、「sollen」について詳しく解説します。
「sollen」の意味は?
- 【第三者の言っていること】「~するように言われている」
- 【伝言】「~するように伝えて」
- 【伝聞】「~だそうだ・らしい」
- 疑問文では、「~しましょうか?」「した方がいい?」になる
第三者の言っていること、伝言、伝聞で共通しているのは、第三者の意思ということです。
主語の意思、当事者の意思で「あなたは~するように」とは使いません。
例文で感覚を掴もう!
sollenの意味は様々あります。それぞれどんな風に使うのかを例文でみてみましょう。
【第三者の言っていること】「~するように言われている」
例①:私は医者に、薬を飲むように言われている
Der Arzt sagt, ich soll ein Medikament einnehmen.
例②:彼は先生に、明日学校へ来るように言われている
Der Lehrer sagt, er soll morgen zur Schule kommen.
上記の「sollen」を使う文は本来、「従属の接続詞」という接続詞が必要な文です。
「従属の接続詞」とは、動詞を文末に移動させる特殊な接続詞。
「sollen」の文法理解のために、「従属の接続詞」がない例文を載せています。
「従属の接続詞」がある場合は以下のようになります。
- 例①:Der Arzt hat gesagt, dass ich ein Medikament einnehmen soll.
- 例②:Der Lehrer hat gesagt, dass er morgen zur Schule kommen soll.
従属の接続詞とは?
【伝言】「~するように伝えて」
例①:彼女に、学校へ来るように言ってね
Sag ihr, dass sie zur Schule kommen soll.
例②:フランクさんに、明日は8時に家を出るように伝えて
Sag Frank, dass er morgen um 8 Uhr aus dem Haus gehen soll.
例③:彼に、遅刻しないように伝えて
Sag ihm, dass er nicht zu spät kommen soll.
【伝聞】「~だそうだ・らしい」
例①:彼女は結婚したらしい
Sie soll geheiratet haben.
例②:明日は雨が降るそうです
Morgen soll es regnen.
例③:ミューラーさんは、今日来られないそうだ
Herr Müller soll heute nicht kommen können.
疑問文で「~しましょうか?」「した方がいい?」
例①:手伝いましょうか?
Soll ich Ihnen helfen?
例②:私も一緒に行った方がいい?
Soll ich auch mitgehen?
「Was soll ich bloß tun?(どうしよう・どうしたらいい?)」
というsollenを使ったフレーズもよく使われます。
sollenの人称変化・活用一覧表
ドイツ語の動詞は、主語によって形を変えて使うのが特徴です。(これを人称変化、または活用という)
今回の「sollen」もすべて形を変えて使います。
私 | Ich | soll |
あなた | Du | sollst |
彼・彼女 | Er ・Sie | soll |
私たち | Wir | sollen |
あなたたち | Ihr | sollt |
彼・彼女ら | Sie | sollen |
あなた(敬称) あなたたち(敬称) | Sie | sollen |
例文問題
問1
週末は、天気が良いらしい
問2
窓を開けましょうか?
問3
彼女に、明日は早く来るように言ってね
解答
問1
Am Wochenende soll es schön werden.
(週末は、天気が良いらしい)
問2
Soll ich das Fenster öffnen?
(窓を開けましょうか?)
問3
- 従属の接続詞がない場合
Sag ihr, sie soll morgen früher kommen.
(彼女に、明日は早く来るように言ってね)
- 従属の接続詞がある場合
Sag ihr, dass sie morgen früher kommen soll.
(彼女に、明日は早く来るように言ってね)