【ドイツ語「副詞の語順」】時間・場所・理由・方法の位置はどこにすればいい?テカモロとは?
「動詞を2番目に置く」ルールを守れば、割と自由に組み立てられるドイツ語ですが、
ネイティブが使う自然な語順があります。
時間・場所などの副詞は、どんな順番で置けばいいのでしょうか。
ドイツ語の語順、最大のルール
- Er lernt heute Deutsch (彼は今日ドイツ語を勉強する)
- Heute lernt er Deutsch (今日、彼はドイツ語を勉強する)
主語は先頭に置かなくても問題はありませんが、動詞は必ず2番目に置きます。
主語は、動詞の近くに置くと自然です。
詳しい解説はこちら
助動詞などのとき
- Ich kann heute Deutsch lernen.(私は今日、ドイツ語を勉強できる)
- Heute kann ich Deutsch lernen.(今日、私はドイツ語を勉強できる)
助動詞が2番目、動詞の原形が最後に置かれます。
では、主語と動詞以外はどのような順番で置けばいいのでしょうか。
副詞の位置・語順
「tekamolo(テカモロ)」とは
- 「te」→temporal(時間/いつ)
- 「ka」→kausal(理由/なぜ)
- 「mo」→modal(方法・手段/どのように)
- 「lo」→lokal(場所/どこ)
頭文字をとって、「tekamolo」です。
頭文字をとって、「tekamolo」です。
この順に並べると自然な語順です。(この順に並べなければいけない訳ではありません)
ただし、副文があったり、強調したい語句があったりすると「テカモロ」の語順は変わります。
1つずつ、解説をみてみましょう
基本の「tekamolo」文
- 動詞は必ず2番目、そして主語は動詞の近くに置きます。
- それ以外の語句は「時間→理由→方法→場所(tekamolo)」の順に置くと自然です。(例文の場合は、「理由」の語句がありません)
このように、ドイツ語の場合は「主語」ではなく「時間・いつ」が文の先頭にくることが多いです。
助動詞などのとき
【例:来月、私は仕事でドイツに行かなければいけません】
Nächsten Monat muss ich geschäftlich nach Deutschland gehen.
いつ+助動詞+主語+なぜ+どこ+動詞の原形
- 助動詞のルール「助動詞+…文末に動詞の原形」は変わりません
- 主語は動詞の近くに置きます
- それ以外の語句は「時間→理由→方法→場所(tekamolo)」の順に置くと自然です
理由は副文で伝えることが多い・自然
【例①:明日、私は勉強したいから図書館へ行く】
Morgen gehe ich in die Bibliothek, weil ich lernen will.
いつ+動詞+主語+どこ+(コンマ以降)副文で理由
「理由(勉強するために)」は、tekamolo語順で1つの文でも作れますが、上記の例のように副文で作った方が自然です。
副文の作り方はこちら:【ドイツ語「副文」】dassなど「従属の接続詞」での、副文の作り方【基本編】
【参考】tekamoloの1つの文で作った場合
例:明日、私は勉強したいから図書館へ行く
Morgen gehe ich zum Deutsch lernen in die Bibliothek.
※理由を入れて「tekamolo」での1つの文を作っているので、「weil(だから)」で作った副文がありません。
強調したい語句があるとき
【例:「明日、彼はドイツへ行く」という文で、「ドイツへ/nach deutschland」を強調して伝えたいとき】
Nach Deutschland geht er morgen.(明日、ドイツへ彼は行きます)
強調したい語句+動詞+主語+いつ
- 先頭に置いた語句が強調されます。
- この文では「ドイツへ/nach Deutschland」を強調して伝えたいので先頭に置かれています。
- 動詞は必ず2番目。主語は動詞の近くに置く。
「tekamolo」の順でいうと最初に置くべき「時間/いつ」を表す「morgen」が、結果として、最後に置かれます。
疑問文の語順
- 動詞を先頭に「動詞+主語」の順に置く
- 疑問詞がある時は、「疑問詞+動詞+主語」の順に置く
例文1
彼は今日ドイツ語を勉強しますか?
Lernt er heute Deutsch?
動詞+主語+いつ+理由
- 疑問文は動詞を先頭に「動詞+主語」の順に置きます。
- この主語以降に「tekamolo」の順、つまり「時間→理由→方法→場所」の順で置くと自然な語順です。
例文2
例:彼は今日、学校で何を勉強しますか?
Was lernt er heute in der Schule?
疑問詞+動詞+主語+いつ+場所
- 疑問詞がある時は、「疑問詞+動詞+主語」の順に置きます。