ドイツ語で「行ったことがある」と、経験を表す表現です。
今回のキーフレーズ
(…へ行ったことがある)
音声ファイル
(私はドイツへ行ったことがあります)
ドイツ語会話
日本語訳
ユリア:日本へ行ったことある?
パウル:3回行ったことあるよ
ユリア:なんで日本へ行ったの?旅行?
パウル:ううん、仕事(出張)で行ったよ。あなたは?行ったことある?
ユリア:私はまだ一度も行ったことないよ
※「Urlaub machen in」で「~へ旅行に行く、~を旅行する」という意味
ポイント解説
ドイツ語の過去表現は、現在完了と過去形の2つがある
そもそも、ドイツ語の過去表現は現在完了と過去形の2つがあり、使い分けが必要です。
- 過去のことを会話で伝えるときは、基本的に現在完了(例外あり)
- ただし、gehenなどの一部の動詞は会話でも過去形を使う
- 物語や新聞などの書き言葉は過去形
会話で「過去形」を使う主な動詞一覧
- 「助動詞(können,wollen,müssenなど)」
- 「sein/ある・いる」
- 「haben/持っている」
- 「wissen,kennen/知っている」
- 「denken, meinen, finden/思う]
- 「gehen/行く」→例外:seinの過去形を使う
など
「~へ行った」というときは、seinの過去形を使う
例えば、日本語だと「~へ行ったことがある」と言いますが、ドイツ語のニュアンスだと「~に居たことがあります」にした方が自然だからです。
例えば、Ich war schon einmal in Deutschland.の直訳は、「私はドイツに居たことがあります」で、意味としては「私はドイツに行ったことがあります」になります。
ドイツ語的には「(過去に)~に居た」なので、移動ではなく場所を表しています。
そのため前置詞は3格支配になります。
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「seinの過去形」 人称変化一覧表
私 | ich | war | 1人称 |
あなた | du | warst | 2人称 |
彼・彼女 | er ・sie | war | 3人称 |
私たち | wir | waren | 1人称複数 |
あなたたち | ihr | wart | 2人称複数 |
彼・彼女ら | sie | waren | 3人称複数 |
あなた(敬称) あなたたち(敬称) | Sie | waren | 2人称の敬称 |
~したことがある
「schon einmal」は「したことがある」という意味で、現在完了や過去形とよく一緒に使われます。
実際の会話では、schon malと省略して使われることが多いです。
schon einmalだと少し丁寧なフォーマルの言い方になります。
インターネットスラングとして「schonmal」とスペースを省略して使われることもあります 。