【ドイツ語「関係代名詞」】定関係代名詞の格はどう見分ける?例文問題付き!

ドイツ語 関係代名詞 文法初級 独検3級レベル

ドイツ語の関係代名詞には、「定関係代名詞」と「不定関係代名詞」があります。

今回は「定関係代名詞」について詳しく解説していきます。

 

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そもそも関係代名詞とは?何ができる?

  • 2つの文を繋げることができる
  • 名詞を詳しく説明することができる (修飾)

具体例で見てみましょう。

  1. Das ist mein Bruder.(こちらは私の兄です)
  2. Er arbeitet in einem Hotel.(彼はホテルで働いています)

上記の①②の文を、関係代名詞を使って1つの文にすると以下のようになります。

Das ist mein Bruder, der in einem Hotel arbeitet.
(こちらはホテルで働いている私の兄です)

 

関係代名詞の使い方・基本のルール

定関係代名詞一覧

男性名詞

女性名詞

中性名詞

複数名詞

1格

der

die

das

die

2格

dessen

deren

dessen

deren

3格

dem

der

dem

denen

4格

den

die

das

die

定関係代名詞は、表のように格変化します。定冠詞と似ていますが、2格と3格複数の変化が異なります。

 

ドイツ語の関係代名詞には、上記一覧の代名詞(定関係代名詞)以外にも、wer, wasを使った代名詞(不定関係代名詞)もあります。

 

基本の用語

  • 先行詞・・・この名詞についての説明を関係文でする。先行詞により、関係代名詞の性・数が決まる
  • 関係文・・・関係代名詞から、次のピリオド・コンマまでの文
ドイツ語 関係代名詞の解説 2

基本のルール

  • 関係文の中では、動詞は文末に置かれる。
  • 主文と関係文は必ずコンマで区切る
  • 関係代名詞の「性・数」は先行詞と一致し、「格」は関係文の中の役割で決まる
ドイツ語 関係代名詞の解説 3

関係文は副文の1種なので、副文と同じように動詞は文末に置きます。

 

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関係代名詞の性・数・格の決め方

関係代名詞の「性・数」は先行詞と一致し、「格」は関係文の中の役割で決まる

例文で見てみましょう。

例:Das ist der Roman, den ich schon lange einmal lesen wollte.

(これはずっと前から読んでみたかった小説です。)

上記の例では、なぜ関係代名詞の「den」が置かれているのでしょう?

 

「性・数」を見分ける

関係代名詞の「性・数」は先行詞と一致します。

例文の先行詞は「der Roman(小説)」で男性・単数。よって、関係代名詞も男性・単数となります。

 

「格」を見分ける

「格」は関係文の中の役割で決まります。
クロネコさん
関係代名詞の格を考えるときは、慣れるまで2つの独立した文を一旦考えた方が、関係文の格を掴みやすいかもしれません。
ドイツ語 関係代名詞の解説 (5)
  • 主文:Das ist der Roman.(これはあの小説です)→1格
  • 関係文:Ich wollte den Roman schon lange einmal lesen.(私はずっと前からこの小説読んでみたかった)→4格

Das ist der Roman, den ich schon lange einmal lesen wollte.(これはずっと前から読んでみたかった小説です。)

関係文の中で、先行詞の「小説」はlesen wollte(読みたかった)の目的語なので4格が必要です。よって、関係代名詞は4格になります。

以上のことから、ここの関係代名詞は男性・単数・4格で「den」となります。

 

関係代名詞の位置

基本は、関係代名詞は先行詞のすぐ後に置く
例①
Ich habe den Bericht, den sie geschrieben hat, dem Lehrer übergeben.

(私は彼女が書いたレポートを先生に渡した)

※den Bericht(レポート)が先行詞です

 

しかし実際の会話では、以下のように先行詞と離れた位置に関係代名詞を置くことがよくあります。

例②

Ich habe den Bericht dem Lehrer übergeben, den sie geschrieben hat.

(私は彼女が書いたレポートを先生に渡した)

 

Roman
文法的に正しいのは、「先行詞のすぐ後に関係代名詞を置く」ですが、

母語話者は実際の会話では、例②のように関係代名詞と先行詞を離して置くことがよくあります。

先行詞と離れているので、denが関係代名詞なのか、冠詞なのか、指示代名詞なのかを見分けるのに少し難易度が上がります。

 

文の書き方で、関係代名詞の格が変わる

「彼は私にとても高い指輪を買った」

という文を、関係代名詞を使って作るとき、2つの作り方ができます。

① Er hat mir einen Ring gekauft, der sehr teuer ist.

(彼は私に指輪を買った。それとても高い)

→関係代名詞は1格

② Der Ring, den er mir gekauft hat, ist sehr teuer.

(その指輪、それ彼は私に買った。とても高い)

→関係代名詞は4格

 

内容は同じですが、①と②で関係代名詞の格が違います。

このように、文をどう書くか、関係文を文中に食い込ませるかどうかで、関係代名詞の格は変わることがあります。

 

現在完了などと関係代名詞

関係代名詞のルール「関係文の中で、動詞は文末に置く」ということは既に説明しましたが、関係代名詞と現在完了などを一緒に使う場合は、以下のような語順になります。

関係代名詞 +…(文末に)過去分詞 + 現在完了haben・sein

例:Der Ring, den er mir gekauft hat, ist sehr teuer.(彼は私にとても高い指輪を買った)

den er mir gekauft hat が「関係代名詞 +…(文末に)過去分詞 + 現在完了haben」になっています。

関係代名詞の語順は副文と同じです

助動詞・分離動詞などと関係代名詞使う場合は、こちらを参考にご覧ください。

【「副文」と「助動詞/現在完了/分離動詞」】従属の接続詞との使い方は?作り方は?【応用編】

 

例文で感覚を掴みましょう!

以下の文は、どのように関係代名詞を使って作ればいいのでしょう?
関係代名詞を使った文を作ってみましょう。

 

例①:ここに住んでいる男性は、よく挨拶をします

関係代名詞の文は、まず「先行詞が何か」を見極めることが重要です。

  • 先行詞は「男性」
  • 主文:男性はよく挨拶をする。
  • 関係文:男性ここに住んでいる。(先行詞の「男性」についての説明・修飾)
  1. 関係文が文中にある場合:Der Mann, der hier wohnt, grüßt mich oft.
  2. 関係文が文末にある場合:Der Mann grüßt mich oft, der hier wohnt.

関係代名詞の格は、関係文の中の役割で決まります。
関係文の中で、先行詞の「男性」は主語になるので関係代名詞は1格になります。

 

例②:お母さんが作ったケーキは美味しいです。

  • 先行詞は「ケーキ」
  • 主文:ケーキは美味しいです。
  • 関係文:お母さんはケーキ作った(先行詞の「ケーキ」についての説明・修飾)
  1. 関係文が文中にある場合:Der Kuchen, den meine Mutter gebacken hat, ist lecker.
  2. 関係文が文末にある場合:Der Kuchen ist lecker, den meine Mutter gebacken hat.

関係代名詞の格は、関係文の中の役割で決まります。
関係文の中ので、先行詞の「ケーキ」はbacken(焼く・作る)の目的語なので4格が必要です。よって、関係代名詞は4格になります。

 

前置詞と関係代名詞

前置詞と関係代名詞がセットになる時、「前置詞+関係代名詞のセット」が関係文の文頭に置かれる

例文を見てみましょう。

「昨日一緒に食事をした彼女はスイス出身です」という文を関係代名詞を使って作ります。

  • 先行詞は「彼女」
  • 主文:彼女はスイス出身です
  • 関係文:私は昨日、彼女と一緒に食事をした

Die Frau, mit der ich gestern zusammen gegessen habe, kommt aus der Schweiz.

(昨日一緒に食事をした彼女はスイス出身です)

  • 「前置詞+関係代名詞のセット」が関係文の文頭に置かれています。
  • 関係代名詞の格は、関係文の中の役割で決まります。前置詞mitは3格支配なので、関係代名詞は3格になります。

 

「前置詞+関係文」の位置

基本的に関係文は、文中・文末どちらにでも置けますが、前置詞とセットになっている関係代名詞の場合は、文中、つまり先行詞のすぐ後ろに置いた方が自然です。

関係文を文中に置いた例

Die Frau, mit der ich gestern zusammen gegessen habe, kommt aus der Schweiz.

前置詞と関係代名詞がセットの場合は、上記のように先行詞のすぐあとに置くと自然です。結果として関係文が文中に組み込まれています。

 

関係文を文末に置いた例

Die Frau kommt aus der Schweiz, mit der ich gestern zusammen gegessen habe.

Roman
前置詞と関係代名詞のセットの場合は、関係文を上記のように文末に置くと、先行詞と離れてやや違和感があります。

 

ただし、言い方を変えればまた違います。

語順は同じでも例えば、「スイス出身」にアクセントを置いて強調して言った場合は、先行詞と離れても特に問題ありません。

例:Die Frau kommt aus der Schweiz, mit der ich gestern zusammen gegessen habe.

スイス出身の彼女と昨日一緒に食事をした)

 

先行詞が場所の場合

先行詞が場所の場合、場所を表す「前置詞+関係代名詞」の代わりに、関係副詞の「wo」がよく使われます。 

「彼が長い間住んでいる町は、とても大きい」という文を、「前置詞+関係代名詞」を使った文と「関係副詞wo」を使った文で比較します。

  • 先行詞は場所なので「町」
  • 主文:町はとても大きい
  • 関係文:彼が長い間住んでいる
前置詞+関係代名詞の場合

Die Stadt, in der er wohnt, ist sehr groß.

(彼が長い間住んでいる町は、とても大きい)

関係副詞woの場合

Die Stadt, wo er wohnt, ist sehr groß.

(彼が長い間住んでいる町は、とても大きい)

 

関係副詞woのポイント

  • woは、格変化しない
  • 関係代名詞と同じように、関係文の動詞は文末に置く
Roman

関係副詞の「wo」は正確には、先行詞が場所の場合に使います。しかし関係代名詞をまだよく使いこなせないドイツの小さい子どももよく使うので、正しい関係代名詞を思い出さないときに「wo」を使ってもあまり違和感ありません。

 

関係代名詞の2格

ドイツ語の冠詞・代名詞などの2格は、会話で使うと「固い、古風、エレガント」なニュアンスになるので、現代ではあまり使われていません。

これは、関係代名詞の2格でも同様です。

会話では、2格の代わりにvonやgehörenを使った方が自然です。

 

例文で比較

「こちらは、娘さんがドイツに住んでいる先生です。(先生は男性)」という例文を、2格とvonを使った場合で比較します。
  • 先行詞は「先生(男性)」
  • 主文:こちらはあの先生です。
  • 関係文:先生の娘さんはドイツに住んでいる。
2格を使った場合

Das ist der Lehrer, dessen Tochter in Deutschland lebt.

vonを使った場合

Das ist der Lehrer, von dem die Tochter in Deutschland lebt.

  • 2格の代わりにvonを使っています。vonは3格支配なので関係代名詞はここでは3格になります。

 

 

例文問題

ここまでの解説を参考に、日本語をドイツ語に訳してみましょう。

問1

こちらは、私にドイツ語を教えている先生です

 

問2

私は彼女にとても高価な時計を贈った

 

問3

私は、両親の仕事を手伝っている友人に手紙を書きます

 

問4

彼が一緒に暮らしていた女性は法律を勉強しています

 

問5

あなたが去年買った車はいくらですか?

解答

問1

Das ist der Lehrer, der mir Deutsch beibringt. 

(こちらは、私にドイツ語を教えている先生です)

  • 関係文で主語が必要なので、関係代名詞は1格
クロネコさん

関係文の中では動詞を文末に置くルールも忘れずに!
(ここでは「beibringt」のこと)

 

問2

(私は彼女にとても高価な時計を贈った)

  • 関係文が文末の場合:Ich habe ihr eine Uhr geschenkt, die teuer ist.

関係文で主語が必要なので、関係代名詞は1格

 

  • 関係文が文中の場合:Die Uhr, die ich ihr geschenkt habe, ist teuer.

関係文の動詞「schenken(贈る)」は4格目的語が必要な動詞なので、関係代名詞は4格

 

問3

(私は、両親の仕事を手伝っている友人に手紙を書きます)

関係文が文末の場合:Ich schreibe dem Freund einen Brief, der seinen Eltern bei der Arbeit hilft.

関係文が文中の場合:Dem Freund, der seinen Eltern bei der Arbeit hilft, schreibe ich einen Brief.

  • 関係文の動詞「helfen(手伝う)」は3格支配の動詞なので、関係代名詞は3格

 

問4

Die Frau, mit der er zusammen gewohnt hat, studiert Jura.

(彼が一緒に暮らしていた女性は法律を勉強しています)

関係文の前置詞「mit」は3格支配なので、関係代名詞は3格

 

問5

Wie viel kostet der Wagen, den du letztes Jahr gekauft hast?

(あなたが去年買った車はいくらですか?)

関係文の動詞「kaufen(買う)」は4格目的語が必要な動詞なので、関係代名詞は4格

Roman
疑問詞の文の場合は、関係文を文中に食い込ませると少し不自然になります。

上記のように、文末に関係文を置いた方が自然です。

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