「~が好きだった」はドイツ語でどう言う?【音声発音付き】レベルA2
ドイツ語で「~が好きでした」と過去のことを伝える表現です。
「~が好き」を表すドイツ語は2つあり、さらに過去形・現在完了で使い分けるのが今回のポイントです。
今回のキーポイント
- 物(名詞)が好きを伝える「mögen」は、過去形を使う
- 行動(動詞)が好き伝える「gern」は、現在完了を使う
で使い分けが必要
そもそも、「好き」と伝えるものが、名詞なのか・動詞なのかによって以下のように使い分けが必要です。
- 物(名詞)が好きを伝えるとき「mögen」
- 行動(動詞)が好き伝えるとき「gern」
そして、ドイツ語の過去表現は2つあり、こちらも使い分けが必要です。
- 過去形
- 現在完了
今回の「好きだった」と伝える表現は、以下のように使い分けます。
- 物(名詞)が好きだったを伝える「mögen」は、過去形を使う
- 行動(動詞)が好きだったを伝える「gern」は、現在完了を使う
物(名詞)が好きを伝える「mögen」は話法の助動詞です。そのため、過去表現は過去形を使います。
また、現在完了は動詞によってseinとhabenの使い分けも忘れないようにしましょう!
例文で比較
Früher mochte ich den Film.
(前はこの映画が好きでした)
- 「mögen」過去形を使う
Früher bin ich gern ins Kino gegangen.
(前は、映画を観に行くのが好きでした)
- 「gern」現在完了を使う
- früher(前は)
- früher(昔は)
- Als Kind(子どもの頃)
- Als ich klein war (小さい頃)
音声ファイル
- Früher mochte ich den Film.
(前はこの映画が好きでした)
- Früher bin ich gern ins Kino gegangen.
(前は、映画を観に行くのが好きでした)
語順
「名詞」を好きでした/mögen
過去の時期を表す言葉 + mögenの過去形(主語によって変化)+ 主語 +名詞など
例:Früher mochte er Musik.
(前は彼は音楽が好きでした)
「動詞」を好きでした/gern
過去の時期を表す言葉 + sein/haben(主語により変化)+主語 + gern(変化しない)+ …(文末に)過去分詞
例:Früher hat er gern Musik gehört.
(前は彼は音楽を聞くのが好きでした)
ドイツ語の語順では、「いつ」を表す言葉を先頭に置くと自然です。
例文会話
【例文1】
Du kennst die Gummibären sicher auch noch, oder? Als Kind mochte ich die gern..
日本語訳
ヨハネス:あなたもグミベアのあのお菓子覚えているよね!?あれ、子どもの頃好きだったな
エミ:え?ハリボーのこれ?私はあまり好きじゃなかったな…
パウル:私も嫌いだったな…
ポイント解説
- Ich mochte … nicht so gern. → …があまり好きではなかった
- Ich mochte … nicht. → …が嫌いだった
【例文2】
Er hat früher gern gekocht, oder?
Ja, wenn ich mich recht erinnere, hat er gern Kekse gebacken.
日本語訳
ユリア:彼は前は、料理をするのが好きだったよね?
エミ:うん、確か、お菓子を作るのも好きだったよ。
人称変化・活用一覧表
ドイツ語の動詞は、主語によって形を変えて使うのが特徴です。(これを人称変化という)
今回のmögenの過去形も人称変化します。(gernは変化しません)
私 | Ich |
mochte |
1人称 |
あなた | Du |
mochtest |
2人称 |
彼・彼女 | Er ・Sie |
mochte |
3人称 |
私たち | Wir |
mochten |
1人称の複数 |
あなたたち | Ihr |
mochtet |
2人称の複数 |
彼ら・彼女ら | Sie |
mochten |
3人の複数 |
あなた(敬称)
あなたたち(敬称) |
Sie |
mochten |
2人称の敬称 |
mögen過去形の「mochten」は、「möchten/~したい」と似ていますが、ウムラウトの有無で違いがあります。