【ドイツ語「再帰動詞と助動詞・現在完了・副文」】再帰動詞の応用編
再帰動詞を「助動詞・現在完了・接続詞」と使うときは、どのようにすればいいのでしょうか?文法解説で詳しくみてみましょう。
基本の使い方解説はこちら
主な再帰動詞一覧
まずは、主な再帰動詞をみてみましょう。
~を楽しみにする | sich④ freuen auf 4格 |
~にうれしく思う、喜ぶ | sich④ freuen über 4格 |
~に興味がある | sich④ interessieren für 4格 |
~に怒る、イライラする | sich④ ärgern über 4格 |
~に急ぐ | sich④ beeilen mit 3格 ※1 |
~を決める | sich④ entscheiden für 4格 ※1 |
~に慣れる | sich④ gewöhnen an 4格 |
~に座る | sich④ setzen auf 4格 ※1 |
~を覚えてる(思い出) | sich④ erinnern an 4格 |
集中する | sich④ konzentrieren auf 4格 ※1 |
横になる | sich④ hinlegen 4格(前置詞なし) |
風邪をひく | sich④ erkälten(前置詞なし) |
変わる | sich④ ändern (前置詞なし) |
~を洗う | sich④ waschen (前置詞なし) |
自己紹介する | sich④ vorstellen(前置詞なし)※2 |
~を想像する | sich③ vorstellen (前置詞なし)※2 |
~を覚える(暗記) | sich③ merken 4格(前置詞なし) |
※1 前置詞がなくても使えます
※2 「vorstellen」は、再帰代名詞が3格(sich③)か4格(sich④)かで意味が異なります。
【助動詞】と再帰動詞
疑問文
sich③ vorstellen (前置詞なし)/~を想像する
Kannst du dir unsere Zukunft vorstellen?
(私たちの将来を想像できる?)
否定文
sich④ gewöhnen an 4格/~に慣れる
Ich kann mich nicht an das Leben in Deutschland gewöhnen.
(私はドイツの生活に慣れることができません)
sich④ konzentrieren auf 4格/集中する
Ich kann mich nicht konzentrieren..
(集中できないなぁ…)
- 目的語のない文なので、「auf 4格」は省略されます。
【現在完了・過去形】と再帰動詞
ドイツ語の過去表現には現在完了と過去形がありますが、再帰動詞も動詞によって「現在完了と過去形」を使い分けます。
例文で比較
sich④ freuen über 4格/喜ぶ
Ich habe mich sehr über das Geschenk gefreut.
(私はプレゼントがとても嬉しかった)
- 2番目に現在完了のhaben+再帰代名詞…文末に再帰動詞の過去分詞
sich④ konzentrieren auf 4格/集中する
Ich konnte mich aufs Lernen konzentrieren.
(私は勉強に集中できました)
- 助動詞は過去形を使います。(ここでは「konnte(できた)=kannの過去形」)
- aufsは、auf dasの融合形
再帰動詞+現在完了をもっと詳しく!
疑問文
sich④ gewöhnen an 4格/~に慣れる
Hast du dich an das Leben in Deutschland gewöhnt?
(ドイツの生活に慣れてきた?)
sich④ entscheiden für 4格
Haben Sie sich schon entschieden?
(もう、決めましたか?)
否定文
sich④ ärgern über 4格/~に怒る
Er hat sich über mich geärgert.
(彼は私に怒っていました)
- michは人称代名詞の4格
sich④ ärgern über 4格
Ich wollte mich nicht über ihn ärgern.
(私は彼に怒りたくなかった)
- 助動詞は過去形を使います。(ここでは「したくなかった=willの過去形」)
【副文】と再帰動詞
副文に再帰動詞が入る場合
sich④ erkälten(前置詞なし)
Ich bleibe heute zu Hause, weil ich mich erkältet habe.
(私は風邪を引いたので、今日は出かけないで家にいます)
- 副文に、再帰動詞+現在完了がある文です
- そのため、現在完了のhabenが文末になります。
主文に再帰動詞が入る場合
sich④ freuen über 4格/~にうれしく思う、喜ぶ
Ich freue mich, dass wir uns heute sehen können.
(私は、今日会えるのがうれしい)
- 直訳:私は嬉しい。私たちが今日会えることが
- 副文が目的語なので「über 4格」は省略されています
sich④ freuen auf 4格/~を楽しみにする
Ich habe mich gefreut, dass wir uns heute sehen können.
(今日お会いできることを、楽しみにしていました)
- 主文に「再帰動詞+現在完了」がある文です
語順まとめ
再帰動詞+助動詞
- 2番目に助動詞+再帰代名詞…文末に再帰動詞の原形
再帰動詞+現在完了
- 2番目に現在完了のhaben+再帰代名詞…文末に再帰動詞の過去分詞
よく使われる助動詞の過去表現は、過去形を使います。
再帰動詞+副文
- 従属の接続詞+主語+再帰代名詞…文末に人称変化させた再帰動詞
例文問題
問1
テストまでに単語を覚えないといけない
問2
彼は昨日のことを覚えていなかった
問3
日本の生活には慣れた?
問4
今日は寝坊したので、急がないといけない。
解答
問1
Bis zum Test muss ich mir die Vokabeln merken.
(テストまでに単語を覚えないといけない)
- 主語のIchが文頭に合っても間違いではありませんが、「いつ/時間」を表す「Bis zum Test」が文頭にあると自然なドイツ語です。
問2
Er konnte sich nicht an gestern erinnern.
(彼は昨日のことを覚えていなかった)
- 助動詞の過去表現は、過去形を使います(直訳は「思い出すことができなかった」)
問3
Hast du dich an das Leben in Japan gewöhnt?
(日本の生活には慣れた?)
問4
Ich muss mich heute beeilen, weil ich verschlafen habe.
(今日は寝坊したので、急がないといけない)